毎年、多くの新製品が販売され、巷にあふれている「クリーム」や「ローション」、「ビタミンサプリメント」などの多くのアンチエイジング製品は『肌のシワを消して、若返りを助ける』と謳っていますが、実はちゃんとした根拠となる研究が揃っているわけではありません。
ニューヨーク大学メディカルセンターの皮膚科専門医であるエリザベス・ヘイル先生は『市場に出回っている化粧品の数が多すぎて、どれが効果的でどれが効果がないのかすら把握できない状況です。』と語っています。
そこで、今回は数多くあるアンチエイジング化粧品の中から、研究が十分に行われ、効果と安全性が十分に保証された5つの成分について解説していきます。
ペプチド
「ペプチド」とは細胞が成長したり、肌が再生するのを助ける働きがある小さなタンパク質のことです。
年齢を重ねると肌の脂肪がなくなるため、皮膚が薄くなりシワやたるみができます。
そして、体のなかでは、肌の弾力性や若々しさをを保つコラーゲンやエラスチンが少なくなります。
ペンシルヴァニア大学の美容外科医であるイボナ先生は「ペプチドが体の中でどんな美容に効果をもたらしているのか実はよくわかっていないのです。」と言います。
『仮に体の中でうまく働いたとすると、コラーゲンやエラスチンなど加齢によって傷ついた肌を構成する成分に変化するんでしょう。確かなことはペプチドというのは構造にもよりますが、大きな分子なので肌の奥深くに浸透することはできず、期待通りの効果を発揮することは出来ないでしょう。』
ペプチドに肌の保湿効果がある事に関してヘイル先生は「シワを減らす効果が期待できます」と語っていますがこれを裏付けるデータはありません。
αヒドロキシ酸
「乳酸」や「グリコール酸」、「クエン酸」などのような『αヒドロキシ酸』はフルーツや乳糖に含まれている自然由来の成分です。
一般的には古い細胞をこそぎ落として、新しい細胞の成長を促すスクラブの役割を果たし、肌のターンオーバーを早める効果があります。
乳酸
「乳酸」は牛乳(酸乳)から抽出される成分です。
死んだ肌の細胞を取り除くことにより、肌に透明感を出す効果があります。
グリコール酸
「グリコール酸」はサトウキビから採れる成分です。
シワや細線を減らして、肌をなめらかで引き締める効果があります。
クエン酸
「クエン酸」はリンゴ酢などに含まれている成分です。
ニキビの原因である「アクネ菌」のほか、多くのバクテリアやウィルスを殺菌する効果があります。
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どれも副作用として肌がピリピリする感じや日光に対して敏感になったりするため、使用する場合は日焼け止めも併用することをオススメします。
レチノール
ビタミンAとしても知られる「レチノール」は顔のしわを減らし、肌の弾力性とふっくら感を改善する効果があります。
ニューヨーク大学のヘイル先生も『多くの研究からビタミンAが顔のシワや小ジワを改善する効果が明らかとなっています』と語っています。
レチノールは多くの美容クリームにも配合されており、より効果的なのは「トレチノイン」という分子構造で配合された製品です。
「トレチノイン」は「レチン-A」という名前で呼ばれることがあります。
トレチノインが配合された化粧品は美容先進国アメリカでも医師の処方箋がなければ入手することが難しい製品です。
私の知る限りでは、BIHAKUENのトレチノインクリームが唯一購入できる市販品ですので、ご興味がある方はご利用ください。
配合されている濃度が「0.025%」「0.05%」「0.1%」と3種類あり、実際に使用されている方の数が多いのは0.1%です。
下の写真はトレチノインo.o25%配合クリームを使って重症のニキビをが治った方の写真です。
(引用元:Give Yourself A Complete Makeover With Tretinoin Cream)
レチノールも副作用として灼熱感や温感、チクチク感、ピリピリ感などを感じることがあります。
また妊娠している女性の場合は、ビタミンAを過剰に摂取することで胎児に奇形などの悪影響が出ることがあるので避けた方が良いでしょう。