更年期とは?
更年期とは女性のライフサイクルの一部分のことで、閉経前後の10年間に起きるホルモンバランスの変化の時期を言います。
平均的に7歳ごろから女性ホルモンが増加し始め、30代で最も活発に女性ホルモンが分泌され、卵巣の機能も活発になり妊娠・出産に備えます。
その後、卵巣の機能が衰えてくるに伴い女性ホルモンの分泌が急激に低下していき、この大きな変化が身体にも様々な影響を与えます。
そして55歳を過ぎたあたりで、卵巣の機能も完全に停止するため、それまであった身体の不調も徐々に安定するようになります。
更年期障害ってどんなものがあるの??
更年期障害は身体がホルモンを作ることを要求しているのに、卵巣がホルモンを作れないことでバランスのズレが生じて起こります。
更年期障害の症状としては次のようなものがあります。
- 身体が熱くなる、のぼせる
- めまい・耳鳴りがする
- 冷え性になる
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
- 動悸
- 汗をかきやすい
- むくみやすい
- 髪の毛が薄くなる
- 筋肉が衰える、太りやすくなる
- 骨粗鬆症になる
- 肌が乾燥しやすくなる
- 頻尿
- 脱毛
などの身体的な症状の他に
- イライラする
- うつ気味になる
- 不安になりやすい
- 意欲が低下する
- 眠れない
- 集中が無い
などの精神的な影響も出てきます。そしてどの症状が出るかには個人差があります。
更年期障害への対処法
基本的に更年期障害は『ホルモンの分泌が低下する』ことによって起きますから、ホルモン量が維持されればなりませんが加齢による変化ですから簡単にはいきません。
ホルモンをお薬で補充する『ホルモン補充療法』などの治療法もありますが、なかなか10年間継続してホルモン薬を投与するのも無理があるのでは無いかとも感じます。
しかし、更年期障害が辛いのであれば、こう言った方法も選択肢になるのでしょう。
一方、『更年期とうまく付き合う』といった選択肢もあります。
これはホルモンの低下を受容しつつ、身体の不調を緩和するという方法です。例えば、タケダの漢方を使った方法だと、ホルモン補充療法のように切れ味の鋭い効果は期待できませんが、徐々に不調を改善してくれます。
更年期障害と漢方薬

漢方薬のコンセプトは医学で用いられている薬とは違い、『食物で身体のバランスを整える』という考え方です。
そして漢方薬の処方は同じ病気であっても症状によって全く違う方向性の薬を処方したりもしますので、かなり詳しい医療従事者に提供してもらわ無いと全く効き目がなかったりします。
しかし、効くのであれば効果が出るのに多少時間がかかりますが、長く安定的に効いてくれるのと副作用が少ないことが利点です。
タケダの『ルビーナ』という漢方薬は四物湯(しもつとう)と、水分代謝や乱れた自律神経のはたらきを整える苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を組み合わせた『連珠飲(れんじゅいん)』という日本由来の漢方でできています。効能は、
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ほてり・のぼせ
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疲労倦怠感
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冷え性
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頭痛
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不眠
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むくみ
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肩こり
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腰痛
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便秘
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めまい・立ちくらみ
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息切れ
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貧血
といった更年期特有の症状を和らげてくれます。
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その他に小林製薬から出ている『命の母A』というお薬は数種類の漢方薬とビタミン、ミネラルが配合されています。
小林製薬の広報によると『命の母A』は本来個人の症状に合わせて生薬を選ばなければなら無い通常の漢方処方とは違い、すべての症状に合うようにバランス良く生薬を配合しているとのことなので、市販されているものの中では比較的選びやすいのではないかと思います。
またミネラルも配合されているので、頻尿で失いがちなミネラルを補充するとともに、ミネラル分そのものが身体に水分を蓄える性質があるので尿意の頻度も減少します。
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更年期と薄毛
更年期の特有の症状に毛の太さが薄くなることがあります。
毛髪は成長と休息を交互に繰り返しているのですが、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することにより、毛髪の成長期間が短くなり、薄い毛が生えるようになるからです。
重症の方では『女性形脱毛症』や『びまん性脱毛症』といった症状まで発展し、社会に出ることを怖がったり、うつ病になったりする方もいらっしゃいます。
更年期の薄毛の対処法
これは今ある毛髪をいたわる事が一番重要です。自分にあったシャンプーを選び、優しく丁寧に洗って清潔に保つ事で、毛髪の成長期に100%の力で成長できるように促すしかありません。
また『イソフラボン』を含んだ食品を食べる事も効果的と言われています。イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするので更年期による体調の変化を和らげる事ができると考えられています。
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そして私の母もそうでしたが、不眠症になりやすいので不規則な生活になりがちですから、これも毛髪のためにも十分な休息を取りたいですね。私の姉は薬剤師なのですが、母が不眠で困っているといったときにビタミン剤を睡眠薬だと言って渡していました。
母は良く眠れるといって生活が規則的になったので、いわゆるプラシーボも効果があるみたいです。
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