自分では気づきにくい口臭
口臭というのは本当に不思議で、私が今まで見させていただいた患者さまのなかには、口臭が全くないのにご自分が口臭があると思い込んでいたり、歯周病や歯槽膿漏、虫歯などがお口全体に発生しているせいで強い口臭が発生しているのに全く気にしていなかったりと ”アベコベ” なことが多々有ります。
ですので、「簡単にご自身のお口の健康具合を測る」目的で口臭測定をすることをおすすめします。
最近は比較的安価で高性能な測定器が発売されていますので、こういったものを利用して「週1」でも「月1」でも良いので、数値の変化を追っていくとご自分の健康具合が図れます。
病的な口臭の主な原因は嫌気性菌が発生させる「メチルメルカプタン」や「硫化水素」が原因ですので、これを検知できる測定器がベストです。
ただこれは個人で持つには少し高価な部類に属しますので、単純に口臭の強さを数段階で表示してくれる簡易的なもので十分です。
簡易版の口臭測定器には『タニタ』から出ているシリーズと『ロゼンスター』や『ドンキーボックス』といったマイナーなところが出しているものがあります。
ではそれぞれの製品を比較していきましょう!
簡易口臭測定器
① タニタ ブレスチェッカー ペン型
こちらは日本を代表する健康器具メーカー「タニタ」から発売されている口臭チェッカーです。
口臭の強さを6段階で表示してくれるので、非常にわかりやすいのとこれからご紹介するすべての測定器のなかで一番コンパクトです。
口臭を家の外で測定する機会はほとんどないと思いますが、持ち歩きをご検討されているかたには重宝するのではないでしょうか。
② タニタ ブレスチェッカー ミニ
こちらも同じくタニタから発売されている測定器で、手のひらサイズの大きさです。
同じく6段階表示で、大きな性能面での差はペンタイプとないのでなぜ2つのシリーズが出ているのかはわかりませんが、ペンタイプと比べて3gほど重たいです。
ぱっと見の直感で好みを選ぶと良いと思います。
③ ロゼンスター 口臭チェッカー
ロゼンスターは「バリカン」とか「フェイスシェーバー」を作っているメーカーのようですね。
ですので、口臭測定センサーのノウハウは浅いのではと感じてしまいます。実際にセンサー感度も少し鈍いようです。
タニタシリーズよりも乾電池が1つ多く必要なのと、価格面でタニタのシリーズとあまり変わらないことを考えるとタニタの方ががオススメです。
④ 吐息安心!口臭チェッカー
『吐息安心 口臭チェッカー』はドンキーボックスというメーカーから発売されています。
こちらは4段階測定なので、前者の3つに比べて少し測定精度が低いのと中国製なのでセンサーの精度に不安が残ります。
乾電池も2つ必要なので、1つだけで良いタニタシリーズと比べると乾電池1個分重たいです。
という感じで、私はべつに「タニタの回し者」ではありませんが、総合的に判断するとタニタの口臭測定器がおすすめです。
もしもこの口臭チェッカーで口臭の治療がしたくなったり、口臭の悩みが拭いきれない場合は口臭治療専門のクリニックを受診することをおすすめします。
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