歯医者で『金歯』をすすめられました。

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歯科医院で虫歯の治療をした時に『金歯』を勧められたことあるのではないでしょうか?

金歯ってそもそも銀歯とどう違うのか?

以前は金歯と銀歯の素材的な違いをご説明したので、今回は金歯の特性に絞って解説していきたいと思います。

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金歯って何?

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『金歯』とはまさに読んで字のごとく、金を使った被せ物です。

金歯といっても純金を使うことはあまりありません。

その理由は金単体だと柔らかすぎて、咀嚼力に耐えられないからです。

純金のことを『24金』と呼び、100%純金のことを指します。歯科で一般的に使われている金は『18金』これは75%金でできた合金のことを指します。

金歯の中には何が入っているの?

では残りの25%は何が入っているのか?

それはプラチナ(白金)や銅、その他微量の金属が添加されています。

プラチナを加える理由は合金の”硬さ”を増すためです。金はとても柔らかいため白金を加えることで体重くらいかかると言われている咀嚼力にも耐えられる硬さを出すことができます。

銅もプラチナ同様、硬さを出すために添加されます。白金だけを加えすぎてしまうと金属の融点が上がり過ぎてしまい加工しにくい金属になってしまうため、融点にあまり影響を与えない銅も同時に加えて、硬さと加工のしやすさを同時に合金に付与しているのです。

何で金歯を勧めるの?

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歯科医師が金歯を勧める理由はたった1つ。歯にとって一番良い素材だからです

確かに美容的な観点や美しさの観点から見ると、信じられない治療のように感じるかもしれません。

しかし、数百種類ある元素の中で、金は最も歯と調和する金属なのです。

ではなぜ調和するのかをご説明していきましょう!

① 硬さが歯と同じ

銅や白金を加えて硬さを調整しているとはいえ、金の硬さは噛み合う他の歯を決して痛めません。

さらに周りの歯と同じようなスピードで磨耗してくれるので、経年的な歯の磨耗にも対応します。

また他の金属と違い咀嚼によって馴染むように変形してくれるため、現在の歯の状態に調和した形を保ってくれます。

これはつまり、かなり長持ちする被せ物だということです。

② 2次カリエスができない

2次カリエスというのは、『被せ物の下にまた虫歯ができること』を言います。

よく歯医者が虫歯をあえて取り残して、また虫歯ができるようにするといったことを言う方がいらっしゃいますが、それはありません。

たまに老眼が進みすぎて虫歯が判別できないといった高齢の歯科医師がいるかもしれませんが、あえて虫歯を取り残す歯科医師に私は会ったことはありません。

では、なぜ被せ物の下に虫歯が再び出来るのか?

それは新たにムシバ菌が侵入するからです。

侵入場所は、歯と被せ物の境目からです。ここは人間の目では全く隙間がないように見えても細菌の世界からすると侵入するのに十分な隙間が空いています。

通常はそこを『セメント』と呼んでいる接着剤で埋めるのですが、ここが経年的に劣化してくるのです。

さらに、保険で使う『銀歯』はもともとこの隙間が広くできるような合金なのです。

ある学会のまとめた報告で、『銀』でできた保険の被せ物はほぼ7年ごとに作り変えが必要だということが分かりました。

国はこの事実を知っていますが、税金をなるべく出したくないので低価格でそれなりの治療を良しとしています。

ちなみに私はこれまで数千人の患者さんを見てきましたが、金歯の下に新たな虫歯が発生している患者さんは1人もいませんでした。

このことからも金は虫歯に対してかなり抵抗性があるといえます。

③ 錆びない

金合金は75%以上が金でできているので、錆びることはありません

一般的に『銀』も錆びないと考えられがちですが、確かに銀は酸素によって腐食はしにくい元素です。

しかし、『硫黄』で容易に腐食する元素だということをご存知でしょうか?

例えば、温泉地に行った時にネックレスや装飾品を外して入浴するように書かれた看板を目にしたことがあると思います。

あれは温泉の中に含まれる『硫黄』が銀と反応して腐食させ、真っ黒にしてしまうからです。

私たちの日常にも『硫黄』を含んだものはあります。その代表例が『卵』です。

卵は硫黄を多く含み、日常的に食べるものですから保険の治療で装着した『銀歯』は徐々に腐食していきます。

一方、金は硫黄では腐食しません。

これが金歯と銀歯の違いです。

④ 顎関節症になりにくい

顎関節症と言う病気をご存知でしょうか?

顎関節部の「開口障害」「関節雑音」「関節部の痛み」の3つが揃うと『顎関節症』と診断されます。

じつは近年この顎関節症が非常に多くなってきていて、その原因は噛みあわせにあることがわかっています。

特に奥歯に大きな被せ物を装着して噛みあわせの環境に変化があったりすると、発症しやすいです。

私はその原因の多くが、『医原性』のものであると考えています。医原性とは”医療行為がきっかけでおきた”という意味です。

先ほどもお話したとおり、金歯は歯と同じような硬さなので歯と調和するようにすり減っていきます。

一方、保険治療で使う『銀歯』はとても硬く装着してから何年たってもすり減りません。

人間は生きている限り食事を食べますから、天然の歯はどんどんすり減っていきます。

そして顎もすり減った歯に合わせて変化していくのが普通でした。

しかし、銀歯をはめていると、他の歯はすり減っているのに銀歯のところだけ噛みあわせが異様に高いという状況になってしまい、これが顎に負担を与えます。

これが原因で『顎関節症』が発症するのです。

ですから、虫歯を治すという短な問題を解決することも大事ですが、数年後に起こりうる新たな疾患も十分に考慮した上で歯科治療を選択することが大切です。

まとめ

現在日本の医療保険では虫歯治療は数千円で行うことができます。

一方、いわゆる『金歯』は10万円前後の価格帯の歯科医院が多いようです。

価格だけを見てしまうと銀歯の方がお得に見えてしまうかもしれませんが、二次虫歯のなりにくさ、顎関節症のなりにくさ、再治療の必要のなさを考えると経済的に余裕があるのであれば『金歯』を選択することをおすすめします。

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