歯周病菌は全身をめぐります!

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歯周病と肺炎・気管支炎

歯周病は歯の周囲に細菌が付着して起きる病気です。

歯の周囲とは歯を支える骨や肉のことで、この歯周病菌が持っている毒(内毒素)が影響して骨が溶けてしまいます。

基本的に口の中にいる細菌は唾液とともに飲み込むと、胃の中に落ちて胃酸で殺菌されるのでこれは問題になりませんが、気管に入ると肺炎や気管支炎などの病気を引き起こします。

肺炎は重篤になると死ぬこともあり、がんになった人たちが最後に死ぬ原因は、ガンによって体力が落ちているところに、何かがきっかけで肺の中に細菌が入り肺炎となってしまうパターンが非常に多いです。

この肺に細菌が落ちるきっかけとしては、咳反射が鈍ってきたお年寄りが寝ている間に唾液が気管に入ってしまうこともありますし、嘔吐したものが吐ききれずに肺に落ちてしまうこともあります。

実際に数年前に亡くなった歌舞伎役者の18代目・中村勘三郎さんはガンの治療期間中に嘔吐したものが肺に落ちたことによる肺炎で亡くなっています。

老人ホムで行われている口腔ケア

また私は職業柄、老人ホームまで訪問診療をすることがありますが、そこでは患者さんの口腔ケアを行うことがとても重要視されています。

老人ホームなどの施設は症状によって幾つかの階層に分けられていて自分のことを自分でできる人たちは歯ブラシの練習をしたり、口腔清掃を行ったりします。

腕を動かすことが困難な人たちは衛生士さんや歯科医師が1人ずつ歯ブラシを口の中に入れてケアしていきます。

こういった介護施設が口腔清掃に重点を置いているのはやはり、気管支や肺炎になってしまうことを恐れているからです。

細菌は血管を経由しても広がる

また、歯周病菌は唾液だけではなく血液を介しても全身に広がっていきます。

特に口の中は血管が豊富な為、歯茎から血管の中に細菌が入りやすく、一度入ると細い血管や曲がった血管などの張り付きやすい部分にくっつきそこに巣をつくります。

一度巣を作ってしまうと「バイオフィルム」といって水に溶けにくく抗生物質も浸透しにくいバリアーを作るので、血管を塞ぐくらい細菌の巣が大きくなっていきます。

免疫の細胞もこのバリアーをくぐり抜けてバイキンまで達することは困難です。

細菌が引き起こす重大な疾患

もしもこれが心臓の血管に起きると、「心筋梗塞」という病気になりますし、脳の血管で起きると「脳梗塞」という病気になります。

その他に大きい血管でできたバイオフィルムが血管から剥がれて、狭い血管まで運ばれてそこで詰まってしまう病気を「塞栓症」と呼びます。

この2つの血管は他の部分と比べて重要な血管なのに細かったりするので、血管が詰まりやすく詰まるとかなり重篤な状況に陥り死に至ります。

また先ほどの剥がれてしまったバイオフィルムのように、細菌は一度作った巣を起点に血管を通して体の各部分に散らばっていくので、どんどん体は蝕まれていきます。

統計的な調査では、歯周病になっている人の心筋梗塞や脳梗塞になる割合は、歯周病ではない人に比べて3倍高いことがわかっています。

ですから、介護施設で口の中の清掃を重点的に行っているのは、かなり効果的なことです。これは介護施設に入っている方だけでなく家で隠居生活をしている方も同じように重要です。

歯ブラシをするだけで、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクを1/3に減らせると思うとやらない理由はありません。今すぐに始めてください。

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