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コンクール ジェルコートが市販されていることに衝撃!?
コンクールジェルコートが市販されているということを最近知って、実は驚きました。
と言うのも、コンクールという製品には『クロルヘキシジン』という成分が入っているのですが、これが日本では濃度によっては『劇薬』扱いになっているからです。
クロルヘキシジンは広く使われている消毒薬で、以前は粘膜の消毒などにも広く使われていました。
しかし、産婦人科で粘膜の消毒にクロルヘキシジンを使用した時に『ショック』が起きてしまったため、現在は粘膜への使用に関して制限が設けられています。
『ショック』とは?
ショックという言葉はあまり聞きなれないかもしれません。ショックとは『衝撃が走る!』ということではなくて、血管が拡張してしまうことにより次のような症状が出ることを言います。
- 顔が赤くなる
- 血圧が極端に下がる
- 呼吸困難に陥る
- 冷や汗をかく
- 悪心がおきる
これらは一般的に同時に起き、その結果、死に至こともあります。よく夏に蜂に刺されて亡くなる方はこの『ショック状態』に陥っていることが殆どです。
クロルヘキシジンの毒性
クロルヘキシジンは一般的に使われている消毒薬ですが、その安全性が確立されているのは手などの『皮膚』の消毒に限ってのこと。皮膚はとても防御力が高く、薬液が染み込んでいくということはありません。
しかし粘膜は液体がとても染み込みやすいため、薬液の影響が出やすく場合によっては副作用を招きます。
クロルヘキシジンの場合はそれが『ショック』です。これは低濃度であれば問題ないということが分かっているので歯科医院などでは消毒薬として使っていますが、一般の方が使うのは少し心配だなと思っていたので、市販されていることに驚いたんです。
コンクール ジェルコートは使わないほうがいいの?
かといって使用を止めはしません。おそらく市販しているということは一応、安全性は国から認可を受けた濃度を使用しているということです。実際私も、臨床で毎日使っていますが問題は起きていませんし今のところ、この製品にまつわる悪い噂も聞きません。
しかし、クロルヘキシジンの毒性以外の特有の副作用も知っておいたほうが良いと思います。
よくあるクロルヘキシジンの副作用
これは直接体に害はありませんが、長期的にクロルヘキシジンを使用し続けると『歯が茶色くなってしまう』ことがあります。正確にはクロルヘキシジンの成分が歯の表面に茶色く沈着してしまいます。
そのほかに比較的殺菌力が強いため、連続して使用すると粘膜がただれたような症状をきたすこともあります。
コンクール ジェルコートの代わりに使える商品はあるのか?
同じウェルテック社から『コンクール・クリーニングジェル』という製品が出ています。コンセプトは『歯の表面をあまり削らないのに、汚れを取ってくれる製品』です。
クロルヘキシジンは入っておらず、代わりに研磨剤として『サンゴパウダー』と歯を作っている成分である『ハイドロキシアパタイト』が入っていますので、歯の表面を研磨しながらざらついた部分をハイドロキシアパタイトがコーティングしてくれます。
ですから、『コンクール・ジェルコート』と『コンクール・クリーニングジェル』を交互に使うと殺菌効果を維持しつつ、着色をさせないようにすることが出来ます。
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