マットレス縫合とはどんな効果のある縫合か?

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よくある質問の中にマットレス縫合とはどんなものかと言う質問があります。

マットレス縫合とは簡単にいうと、創面を『点』ではなく、『面』で縫う方法の事です。

今回はそれぞれの方合法の違いについてお話していきますね!

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垂直マットレスと水平マットレス

これもよくある質問ですが、垂直マットレスと水平マットレスの違いについてよくわからないという方がいらっしゃいますので、ここでご説明しておこうと思います。

水平マットレスとは切開を直線状に行った際の縫合に用います。

例えば、大臼歯遠心部の切開時などです。この縫合方法は広いエリアを少ない回数で縫合できるため時間短縮につながります。

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一方垂直マットレス縫合は歯間乳頭などの縦方向に広いエリアを縫合するときに使用します。

どちらもインヴァーティングとエヴァーティングがあり、それぞれ使い分けがあります。

インヴァーティングマットレス縫合

インヴァーティングマットレス縫合は創面を下に押さえ込むために使います。

例えば、抜歯後の抜歯かを縫合したいときに創面をなるべく寄せて縫合したければ、きちんと減張できていればインヴァーティングマットレス縫合を使って緊密に縫合することができます。

仮にフラップが減張できていなかったとすると、周囲の結合組織を有茎弁で持って来て、創面状に配置し、その上をインヴァーティングで縫合すれば血流を確保しつつ緊密に縫合することができます。

緊密に縫合できるということは血餅を保持できるだけでなく、Bio-Ossなどのような人工骨材料を充填し、治癒後の周囲歯槽骨の落ち込みを極力避けることができるのです。

これは即ち、審美治療につなげることが出来ます。

エヴァーティングマットレス縫合

逆にエヴァーティングマットレス縫合は創面を上に持ち上げるための縫合です。

エヴァーティングマットレス縫合の使い方としては、例えば再生療法をした場合、新たに歯槽骨を作るためのスペースを確保したいときなどに使うことができます。

骨欠損の上部をもしもインヴァーティングで縫合してしまうと、創面を押し下げ骨とフラップが密着してしまい骨ができる余地など生まれなくなってしまいます。

ここでエヴァーティングマットレス縫合を用いれば、骨とフラップの間に隙間ができ、そこに適切に骨再生材料あるいは歯周組織再生材料を配置することによって骨および歯周組織の再生を促すことができます。

よくいう血餅が溜まることによる『死腔』の問題を指摘される方がいらっしゃいますが、血餅は歯周組織再生の大事な要素ですので問題はありません。

これに関してはイタリアの歯周外科医『Tonetti』らが推奨する『M-MIST(Modified Minimally Invasive Surgical Technique)』に関する論文を読むとわかります。

彼らは骨欠損形態にもよりますが、肉芽を掻破後、あえて出血と血餅が形成されるのを待ってから縫合します。

この間、およそ30分間。この30分の間彼らは何もせず、ただ血餅が形成されるのを待つのです。

なぜなら、血餅が将来的に歯槽骨および歯周靭帯などの歯周組織へと変化するからです。

ただこれはあくまでも垂直性骨欠損のような深くて狭い骨欠損形態にのみ行うことができる術式なので全てに適応というわけではありません。

マットレス縫合に関する詳しいカリキュラムをご希望の方は以下のリンクから詳しい情報を得ることができます。

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