歯周病専門医オススメの『最新の歯磨き粉』

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今日はGCというメーカーから発売されている歯磨き粉が今までにない発想の商品だと感じたので、実際の使用感とその効果を交えてレポートしたいと思います。

一言でいうと『美味しい!』です。

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今までの歯磨き粉

歯磨き粉といえば、歯についたプラークなどの汚れをすっきり落とすために使われる道具ですよね。

例えば一般的な歯磨き粉の『オーラツー』には次のような成分が入っています。

オーラツー ステインクリアの成分

湿潤剤  : ソルビット液、濃グリセリン

清掃剤  : 無水ケイ酸

溶解剤  : POEアルキル(12~14)スルホコハク酸2Na液(ステインコントロール成分)

清掃助剤 : 無水ケイ酸(シャイニーホワイト成分)

粘結剤  : 無水ケイ酸、CMC・NA、アルギン酸Na

薬用成分 : PEG-8、フッ化ナトリウム(フッ素)、イソプロピルメチフェノール(IMP)

香味剤  : 香料(アロマティックミントタイプ)、サッカリンNa、ステビアエキス

発泡剤  : ラウリル硫酸Na

安定剤  : POE硬化ヒマシ油、酸化Ti

光沢剤  : 雲簿母Ti

と簡単にまとめてしまうと、歯を研磨する成分と殺菌剤、泡を立たせる成分、香りをつける成分、その他です。

フッ素が入っていますが、これは今市販されている歯磨き粉には大体入っている成分です。

汚れを落とすのがメインだった。

このように、今まで発売されていた歯磨き粉は、歯の表面の汚れを落としたり、殺菌したりすることがメインのものばかりでした。

あとは各製品ごとの違いと言ったらフレーバーが違ったり、殺菌剤の種類が違ったりするくらいで、実は私たち歯科医師からするとどれも大した違いはなく、よく患者さんから『どの歯磨き粉がいいんですか?』なんて質問が来ると正直返答に困ってしまっていました。

新しいコンセプトの歯磨き

そんな中、歯科材料トップシェアのGCから今までにないコンセプトの歯磨き粉が発売されました。

その名も『MIペースト』。MIとはMinimun Interventionの略で『最低限の侵襲』という意味があります。

実はこの言葉私たち歯科医師はよく使う言葉で、例えば虫歯を治す時になるべく必要以上に歯を削らないように、顕微鏡で歯を見ながら虫歯をとったり、ドリルでは無く手で少しづつ虫歯を削っていったりという治療をすることを『MI』と呼んでいます。

MIペーストの成分

そんなMIペーストの成分は次のようなものが入っています。

精製水(溶剤)
グリセリン(湿潤剤)
リカルデント(CPP-ACP)(緩衝剤)
ソルビトール(香味剤)
PG(湿潤剤)
カルボキシメチルセルロースナトリウム(粘結剤)
シリカ(粘結剤)
酸化チタン(着色剤)
キシリトール(香味剤)
リン酸(pH調整剤)
香料(香味剤)
パラベン(防腐剤)
サッカリンNa(香味剤)
酸化亜鉛(増量剤)
酸化Mg(pH調整剤)
グアーガム(粘結剤)
一見さっきのオーラツーと似たような成分に見えますが、明らかに違うところが『リカルデント』が入っているところ!
そしてフッ素が入っていないところです♪

リカルデントとは?

リカルデントとは、牛乳から取り出された成分で、歯の表面のエネメル質が酸によって溶かされてしまうのを防ぐ効果があります。

リカルデントの働き

リカルデントの働きは酸に溶けにくくするだけで無く、一度カルシウムが溶け出てしまった歯の表面に再びカルシウムが吸着することもしてくれます。

このカルシウムが再び歯の表面に沈着することを『再石灰化』と呼びます。

そしてさらにこのリカルデントは歯を再石灰化させた時に前よりもさらに酸に対して溶けにくくする効果があるのです。

つまり今までの歯磨き粉は歯の表面から汚れを取り除く『引き算』の考え方でしたが、このMIペーストは歯に足りないものを補う『足し算』のコンセプトを持った歯磨き粉なんです。

MIペーストの使い方

このような理由からMIペーストは虫歯の予防だけで無く、少し歯の表面が溶け出てしまったような『初期う蝕』という初期の虫歯も元の状態に戻すことができます。

たくさんあるフレーバー

そしてその機能面だけで無く、MIペーストはメロン、ストロベリー、バニラ、ヨーグルト、ミントとたくさんのフレーバーがラインナップとして取り揃えられています。

しかも下の写真のように期間限定の味もあったりして、そういった意味でも楽しめる商品になっています。今はアップルと抹茶が売られているようですね。

私の医院では期間限定のマスカットとチョコレート味も揃えていますが、チョコレート味はどうも子供達に人気がなく、私が使っています。

 

MIペーストの味はこれがまた美味しくて、歯磨き粉じゃないみたいな感覚がします。

上の成分表を見てもらえば分かる通り研磨剤が入っていないので飲み込んでしまっても問題がなく、まだうがいできない子供達にも安心して使えます!

これを開発したGCも歯が生えていれば何歳から使っても大丈夫だと公表しています。

何歳から使えるか?

歯が萌出していれば使用は可能です。しかし、吐き出しが上手くできないお子様の場合には、塗布量や塗布方法にご注意ください。

(出典:GCホームページより)

こんな人は注意!

しかし、リカルデントはもともと牛乳から作られた成分ですから牛乳にアレルギーがある方は使わないようにしてください。

飲み込んでしまっても大丈夫か?

MIペーストの成分は食品として様々な物に添加されている成分で構成されていますので、自然に飲み込んでしまう分には問題ありません。ただし、食品ではありませんので、特にお子様などが食べてしまわないようにご注意願います。なお、リカルデントは牛乳由来成分ですので、牛乳や乳製品に対してアレルギーを持つ方には使用しないでください。

(出典:GCホームページより)

歯医者ではこう使ってる!

ということで、歯を削らずに虫歯をなすことができるとても素晴らしいMIペーストですが、私はこの特性を生かして患者さんにホワイトニングの後のケアにも使っていただいています。

ホワイトニングと言うのは歯の表面に細かい傷をつけて、まるで『すりガラス』のようにすることで歯を白く見せる方法です。

ですから歯の表面にあるエナメル質はカルシウムが抜け、とても弱い状態になってしまっています。

そこで私の医院では、ホワイトニングの最後にMIペーストを使って歯の表面だけをコーティングし歯を保護するようにしてホワイトニングの効果がより長く続くようにしています。

最後に

世の中には無数の歯磨き粉が出回っていますが、私たち歯のプロからすると奥のものはあまり差がなく似たり寄ったりの製品ばかりです。

しかしこのMIペーストだけは明らかに他の歯磨き粉とは違いますから、使うことを強くおすすめします!

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コメント

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