歯周外科を始めたいあなたへ【TAROPE歯周外科マニュアル】

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はじめに

TAROPEではこれからご紹介する縫合の基本をはじめ、歯周外科をやったことがない人が手軽に歯周外科を始められるように考えられた電子書籍を提供しています。

歯周外科はこれから必要になる

先生は日々の診療の中でスケーリングやSRPだけでは不十分だと感じていませんか?あるいは不十分なのに気付きて見て見ぬ振りをしていませんか?

結論から申し上げて、予知性の高い治療を行うには歯周外科は必要です!

『歯周外科』というアプローチ

確かに歯周病は根深く難しい病気であると感じます。しかし原因がはっきりした病気でもあります。

そんな中で先生方はどんなアプローチをしてこの病気に挑んでいらっしゃいますでしょうか。

歯周病に対しては、さまざまなアプローチ法があると思います、

  • 徹底した口腔清掃指導
  • 消毒薬によるポケット内洗浄
  • 抗菌薬軟膏のポケット内塗布
  • 強力な抗生物質の内服
  • 抗菌薬を使ってのブラッシング
  • 位相差顕微鏡を用いた動機付け
  • レーザーのポケット内照射
  • 抜歯

どれも適材適所であれば正解であると考えています。

そのアプローチ法のひとつとして歯周外科を提案させて頂きたいのです!

歯周外科ができる様になるという事は、先生自身の武器がいくつも増えるという事を指します。

そして何より新しいことに挑戦するということに意義があると私達は考えています。

どんな時に歯周外科が必要か?

歯周外科が必要な患者さんは実に多くいらっしゃいます。

あなたが歯周外科を行っていないとしたら、それはまだその需要さに気がついていないだけです。

歯周外科をできる様になると、歯周病を治すのに必要なのはもちろんのこと、普通だったら抜歯しなければないような「残根」を歯冠長延長術という方法で保存できます。

さらに前歯部のポンティック下などの審美的な要求が高い補綴治療に対しては『結合組織移植術』、また顎堤が低く義歯の安定が得られない患者様に対しては『口腔前庭拡張術』を行う事で予知性の高い治療を提供する事ができるのです。

最近は、矯正治療後の歯肉退縮などにも歯周外科を使って審美性を回復するケースも急増してます。

審美的に美しいということは機能的にも美しいということ!

長期的な予後の安定を図るために生体が本来持っている形態を再生させることがこの時代望まれています!

歯周外科何から始めればいい?

歯周外科を始めるにはまず簡単な理論と知識を得るところから始めるのがポイントです。

難しいところからいきなり初めてみても、長続きはしません。

”小さい成功体験” を繰り返していく事が、歯周外科に限らず医療技術の効率的な獲得に繋がります。

歯周外科に必要な知識とは?

歯周病の治療は先生が思っているほど、リスキーではありません。

たとえ間違ったところを切ってしまっても、軟組織だから治ってくれるからです。

しかし、出血多量のリスクを回避するためにも解剖学的の基本は復習しておいて下さい。

まずはどの治療でも使える『縫合』から!

縫合は外科をする上で欠かせないプロセスのひとつです。歯周外科にしろ埋伏歯抜歯にしろ最後の仕上げは『縫合』なのです。

特に繊細な歯周外科では縫合ひとつで術後の美しさが違いますし、再生療法を行う場合は創面を緊密に縫合する事から再生が始まるわけです。

TAROPE歯周外科マニュアルでは、歯周外科で行う縫合をマスターすれば、他の歯科治療全般に応用できる技術となるという考えから縫合からプログラムを組んでいます。

ルール1

縫合に必要な役割は創面を元の位置に戻し、固定する事です。

しかし実際にはフラップは縮むため、フラップ同志を糸で引き寄せないと元の位置に戻ってくれません。

そこで増し締めという操作が必要になってきます。増し締めを行うためには糸の性状に合わせた結び目を選択するのです。

言葉で言うと難しいですが、ようはモノフィラメントでは男結びを、マルチフィラメントでは女結びをすれば良いのです。(解りづらいですね!)

ルール2

おっと!縫合を始める前に大事な事を忘れていました。それはフラップと糸を生理食塩水で湿らせておくということです。

使用する糸が絹糸であれゴアテックス縫合糸であれ、乾いていては糸がうまく滑ってくれません。

また絹糸はマルチフィラメントですから糸の中に血液が吸い込まれるとゴワゴワになって扱いづらくなりますし、血液が固まるとまるで糸鋸の様に組織を引き裂いてしまいます。

ルール3

糸を濡らしてフラップを濡らしたらいよいよ刺入です。

このとき刺入するポイントにも理想的な位置があります。縫合時の張力を負担出来る剛性を持ち、治癒の過程でなるべく血流を遮断しない場所、それは角化歯肉の範囲で歯間乳頭部の最下点より外側です!スクリーンショット 2015-07-13 11.30.50

一番基本の単純ループ縫合

正真正銘、縫合の王道と呼ぶにふさわしいのが単純ループ縫合です。

この縫合法には縫合の基本となるエッセンスが含まれています。このエッセンスは今後出てくる縫合法全てに共通していますから、是非マスターして下さい。

「水平マットレス縫合」は広い創面を縫合したいときに便利です。水平マットレス縫合と一口にいってもいくつかあり、ここではエヴァーティング水平マットレス縫合とモディファイド水平マットレス縫合をご紹介します。

「垂直マットレス縫合」は歯間乳頭部を縫合する際に有用です。

水平マットレス同様種々の縫合法があります。ここではエヴァーティング垂直マットレス縫合のみ紹介します。

① 歯間乳頭への刺入

刺入点の位置は前述した通り。フラップに対し垂直に刺入する事を心がける。

歯根面あるいは骨面に針先が当たると鈍ってしまうので注意が必要。
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② 歯間部を通す

針先が鈍らないようにスウェッジの部分から歯間部に通す。デンタルフロスのように歯間部に糸を通すと糸が毛羽立ってしまう。

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③ 歯間部を通す

引き抜く時も歯根面に針先が当たらないように注意する。

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④ フラップの復位

縫合する前にきちんとフラップが所定の位置に戻るか確認する。

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⑤ 縫合

滑りを良くするために生理食塩水で湿らせながら結紮する。結び目が切開線上に重ならないように注意する。

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ここでご紹介したことは歯周外科に必要な技術のはほんの一部分です。

TAROPE歯周外科マニュアル」ではこの他に『水平マットレス縫合』をはじめとする基本的な縫合方法から、『基本 〜 一歩進んだ歯周外科術式』まで豚の顎を使った分かりやすい写真を交えて、いざ実践した時に想像しやすいように解説しています。

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さあ、始めましょう!!

我々はそういった教科書からだけでは想像しにくい歯周病という病気のほんの基本部分を臨床に直結するような形で実習を交えてご一緒に勉強出来ればと考えています。もしご興味が湧いたのであればそれが勉強を始めるタイミングかと思います。

善は急げです!興味を持ったなら今すぐ始めましょう!TAROPE歯周外科マニュアルでは歯周外科にまつわる様々なストーリー、あるある話をご紹介し皆さんが楽しく歯周外科を学べるようプログラムを組んでいます!

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