歯周病と関連する7つの病気・5つの要素

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歯周病は万病のもと!

歯周病は口の中の病気ですが、その他の疾患も引き起こすことが様々な研究からわかってきています。

この歯周病が原因で引き起こされる全身の病気のことをまとめて歯周関連疾患と呼びます。

全身の病気と歯周病の関係について

歯肉は体の中でも非常に敏感な組織です。またお口の中は全身の中でも微生物、細菌などが最も多く存在している場所でもあります。そしてあらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるのです。(出典:日本歯周病学会HPより)

1.脳卒中

脳卒中とは脳の中の血管がなんらかの理由で詰まってしまう病気です。

歯周病は口の中で発生しますが、その病原菌は血管から血流に乗って全身を巡ります。

そして血管の曲がり角のような少し流れが停滞している場所にたどり着くとそこでバイオフィルムを形成し、住み着きます。

バイオフィルムは水に溶けない物質で出来ていますから、細菌が増えれば増えるほどバイオフィルムは血管の流れをせき止め、脳の様に細くて曲がりくねった血管を塞いでしまいます。

こうして脳に十分な酸素がいかなくなり、脳梗塞から死へと発展します。

ある研究では歯周病にかかっている人は、健康な人に比べ3倍脳卒中にかかりやすいと報告しています。

2.心筋梗塞

これも脳卒中と同じく、心臓の細い血管をバイオフィルムが塞いでしまうことにより起きます。

発生頻度も脳卒中と同じく、3倍リスクが高くなっています。

3.糖尿病

歯周病とはいわば痛くない火傷を負っている状態です。

それも数日の話ではなく、何年にも渡って歯茎に炎症が起きています。

体は炎症が起きるとその炎症が起こっている場所を治している細胞に栄養を送るため、あるホルモンを出して血糖値を上げようとします。

炎症がすぐに消えて、上がった血糖値がすぐに元の状態に戻れば問題ないのですが、何年にも渡って血糖値が上がった状態が続くと体はその状態が普通の状態だと認識する様になります。

その結果、慢性的に血糖値が高めになってしまい、糖尿病と医者から診断されるようになるのです。

これは生活習慣病にも該当するので、予防法も含め詳しい情報はこちらをご参考にしてください。

生活習慣病の予防ができる3つの方法。

自宅で血液検査をして『生活習慣病』を管理する。

日本歯周病学会での発表【重度慢性歯周炎患者】

4.肺炎・気管支炎

これは実は死因のトップに入る病気です。

先ほど述べた脳卒中や心筋梗塞はポックリ逝ってしまう系の病気ですが、その他の死因の多くは癌です。

癌になると体力が低下していき、寝たきりの状態へとなります。

そしてだんだんと筋肉が衰え、歯ブラシや咳払いなどの動作が困難になると、口の中で増殖した細菌が肺へと落ちそこで繁殖して致死的な炎症を起こすのです。

数年前に亡くなられた中村勘三郎さんも癌を克服していましたが、リハビリの最中に肺に落ちた異物が原因でしたよね。

ですので、介護を受けられているご老人の口腔内を清掃に保つこともとても大切です。

5.早産・低体重児出産

これも糖尿病と同じく、炎症が起こることによって体内で産生されるホルモンが子宮に作用して、分娩を促進してしまうことにより起きます。

日本のような先進国では比較的少ないですが、発展途上国では多く発生しているようです。

6.腎臓病

これは少し間接的ですが歯周病によって糖尿病になってしまった結果、慢性的な腎不全へと陥ってしまいます。

血糖値が高いということは栄養が細胞の周りにはたくさんあるけど、何らかの理由で細胞の中には入っていけていないという事でもあります。

腎臓の細胞は身体中の老廃物を濾すとういうとても負荷のかかる仕事を四六時中行っていますから、栄養が適切に回らないと次第に弱って機能しなくなります。

この結果腎不全へと発展します。

7.肝臓病

実はこれはまだ研究が始まったばかりなのですが、歯周病の患者さんは健常者に比べて肝臓ガンにかかりやすいという事が分かっています。

まだその理由を研究している最中ですが、研究を行った当の本人もまさか歯周病と肝臓ガンが関連してるとは思わなかった!と驚いていました。

この他にも現在研究中で、まだ発表されていないだけのものもあります。

とにかく歯周病は万病のもととなっていることがわかってきていますし、基本的なことをすれば治せる病気なので、早めの治療と予防が大切です。

歯周病は生活習慣病

歯周病の大きな原因はプラークですが、それ以外の要素も複雑に絡みあって歯周病は進行していきます。

1.糖尿病

糖尿病と歯周病はお互いに関係しています。

歯周病が改善すると血糖値が安定糖尿病が良くなると歯周病も改善します。

詳しいメカニズムはここでお話しすると専門用語抜きでは話せなくなってしまうので割愛しますが、どちらも生活習慣の乱れからくる部分の多い病気ですので大きく関係していても不思議ではありません。

これは生活習慣病にも該当するので、予防法も含め詳しい情報はこちらをご参考にしてください。

生活習慣病の予防ができる3つの方法。

自宅で血液検査をして『生活習慣病』を管理する。

日本歯周病学会での発表【重度慢性歯周炎患者】

2.喫煙

喫煙は歯周病に限らず、すべての病気に影響を及ぼします。

喫煙の影響で血管が収縮してしまった結果、細菌を殺す免疫細胞が病巣まで到達できないと考える分かりやすいと思います。

喫煙の良くないところはニコチンが肺の中に沈着してしまい、禁煙に成功しても持続的に影響が出るということところです。

喫煙していた期間と同じだけ影響が出続けると言われています。

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3.合っていないかぶせ物

歯にフィットしていない被せ物や詰め物はプラークが溜まりやすい原因になります。特に保険を使って入れたようなかぶせ物はよく注意をしたほうが良いです。

理由は厚生省の指定している金属材料が粗悪だからです。ここで政府の批判をするつもりはありませんが、科学的な観点から申し上げると政府の指定している合金では2年〜7年に一度虫歯が再発生します。

この合金では細菌が入り込めるような隙間ができてしてしまうからです。

これは歯科医師の技術云々の問題ではありません。

事実、私が高校生の時に保険適応でない金歯を自分で作って、歯科医師の父に付けてもらいましたが、20年近く経つ今でも問題は起きていません。

4.乱れた歯並び

歯並びもやはりプラークの溜まりやすさに影響します。

加えて、乱れた歯並びは歯周病が進行することによりさらに歯が動きやすくなりさらに歯並びが悪くなるという負のスパイラルに陥ります。

60代の方でも矯正治療をすることは恥ずかしくないし、遅すぎもしません

逆に歯周病で歯槽骨が弱っている人は、歯を動かしやすいため短期間で矯正治療が終了します。

私が行う場合は長くても半年といったところでしょうか。

5.先天的な免疫疾患

歯周病の中で最も重症で厄介なのが、30歳代に急速に進行する若年性歯周炎です。

これは通常の歯周病と比べ、進行が早く治療の効果が出にくい疾患です。

その理由はまだ解明されていませんが、ある種の菌に対する免疫力が生まれつき備わっていないことが原因ではないかと考えられています。

私もこれまでこの疾患を数例見てきましたが、どれも大掛かりな治療が必要でした。

適切な治療を行えば病状が落ち着くところまでは持っていくことができますが、長い経過観察が必要です。

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コメント

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